2013年12月2日月曜日

JAL・ANA、10月の国際線旅客は12%増、北米線の利用率低下



 日本航空(JL)と全日空(NH)の2013年10月の国際線輸送実績で、旅客数は前年比12.4%増の119万9728人となった。尖閣・竹島問題の影響が一巡したこともあり、JLが9.8%増、NHが15.9%増といずれも大きく増加した。
 座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)はJLが5.9%増、NHが15.1%増で、2社の合計は10.1%増。これに対して旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)はJLが7.9%増、NHが15.0%増、2社計が11.1%増となった。この結果、利用率はJLが1.5ポイント増の78.6%、NHが前年と変わらず71.5%、合計で0.7ポイント増の75.2%となっている。

 方面別で見ると、2社ともにアジア路線が好調で、JLの中国、韓国、東南アジアの合計は旅客数が12.6%増で、NHのアジアも19.6%増。利用率もJLが5.0ポイント増の73.7%、NHが8.5ポイント増の68.1%となった。また、欧州線は旅客数でJLが5.6%増、NHが5.0%減と傾向が分かれたが、利用率はJLが1.8ポイント増の82.5%、NHが2.2ポイント増の80.7%といずれも8割台となった。

シンガポール航空、羽田昼にも就航、東京1日5便に

 シンガポール航空(SQ)は2014年3月30日、羽田空港での昼間時間帯の発着枠を利用してシンガポール線を増便する、羽田線は現在、深夜早朝枠で1日2便を運航しているがこれを維持し、成田線の1日2便も運航を継続して、東京/シンガポール間の運航便数を1日5便とする。
 昼間時間帯の使用機材はエアバスA330-300型機。増便により、1週間あたりの座席数は約2000席増加することとなる。また、増便にあたり、既存の深夜早朝枠の便も昼間時間帯の枠と組み合わせることで利便性を向上。夜便のSQ633便はSQ635便に、朝便のSQ635便はSQ631便として運航する予定だ。運航スケジュールは下記の通り。
▽SQ、東京/シンガポール間運航スケジュール(2014年3月30日~)
・羽田線
SQ631便 HND 09時20分発/SIN 15時20分着(A330-300)
SQ633便 HND 17時05分発/SIN 23時05分着(A330-300)
SQ635便 HND 22時55分発/SIN 05時00分着※翌日(B777-300)
SQ632便 SIN 08時00分発/HND 16時00分着(A330-300)
SQ634便 SIN 13時55分発/HND 21時50分着(B777-300)
SQ636便 SIN 22時30分発/HND 06時30分着※翌日(A330-300)
※SQ631便は2014年3月31日~
・成田線
SQ637便 NRT 11時10分発/SIN 17時20分着(B777-300ER)
SQ011便 NRT 20時50分発/SIN 03時00分着※翌日(A380-800)
SQ012便 SIN 09時25分発/NRT 17時30分着(A380-800)
SQ638便 SIN 23時55分発/NRT 08時00分着※翌日(B777-300ER)

エチオピアと航空協議、路線開設の可能性も

 日本とエチオピアの航空当局間協議が12月2日から4日にかけて東京で開催される。現在はいずれの国の航空会社も路線を開設していないが、今年5月に安倍晋三首相とエチオピアのハイレマリアム・デサレン首相が首脳会談した際に航空関係の強化で一致しており、今回は今後の段階的な輸送力の拡大に向けた協議がおこなわれる見込み。
 国土交通省航空局航空交渉室によると、現時点で路線開設の予定や意向が示されているわけではないものの、エチオピア航空(ET)がボーイングB787型機を購入しアジア路線の拡充に積極的に勧めていることなどから、「可能性としてはあるかもしれない」という。

 ETは現在、中国、香港、バンコクに直行便を開設しているほか、香港とバンコク経由でソウル、フィリピンにも就航。近くシンガポールへの乗り入れも予定。日本路線については、ET日本地区総代理店(GSA)のエアシステムによると「何も聞かされていない」段階だ。

成田、10月の国際線旅客10%増、日本人も6%増-発着数も好調

成田国際空港の2013年10月の利用実績で、国際線旅客数は前年比10%増の259万3836人となった。このうち日本人旅客は6%増の135万9323人で、2013年1月以来のプラス成長。外国人旅客は30%増の78万9731人と引き続き好調に推移しており、通過客は5%減の44万4782人となったが、全体では3月以来のほぼ2桁増となった。また、国内線旅客も19%増の41万69人と増加している。
また、旅客便の発着回数は、国際線が6%増の1万3022回、国内線が7%増の3707回。いずれも10月としての過去最高を更新したという。

日本航空、成田/ニューヨーク線 3月から増便へ

日本航空(JL)は2014年3月30日、成田/ニューヨーク線を増便する。現在は週7便を運航しているが、成田発19時台、ニューヨーク発09時台の便を週7便追加。使用機材は現行便が4クラス構成のボーイングB777-300ER型機で、増便分は2クラス制のB787-8型機の予定だ。
今回の増便では、アメリカン航空(AA)との共同事業のもと、好調な南米への渡航需要の取り込みもめざす。例えば、成田からサンパウロへ行く場合、総移動時間が6時間10分短縮できるようになる。
また、アジア/米国間としても、成田で同日乗継が可能になる都市が6都市から12都市に増加し、乗継時間も短縮可能という。なお、ニューヨーク線では、アメリカン航空(AA)が12月1日の日本出発便を最後に羽田線を運休することを決定している。