2017年8月9日水曜日

旅人舎の破産、負債総額は2社計で2.4億円超に

 東京商工リサーチ(TSR)によると、このほど東京地方裁判所から破産開始決定を受けた東京の第1種旅行会社の旅人舎と、その関連会社で同名の第3種旅行会社の旅人舎(旧社名:クオリアス)の負債総額は計2億4286万円となった(関連記事)。第1種の旅人舎が債権者51名に対し2億4000万円、第3種の旅人舎が債権者21名に対し286万円。第3種の旅人舎の債権者のうち約10名は旅行を申し込んだ一般消費者。第1種の旅人舎に一般の被害者はなかった。
 旅人舎はマップ・インターナショナルで取締役、同社から分社化したアクロス・トラベラーズ・ビューローで代表取締役を務めていた濱谷雅之氏が2001年に設立。中国や東南アジア、中南米のパッケージツアーや航空券を販売しており、ピークとなる2009年9月期の売上高は約18億5000万円に上った。
 しかし、米国同時多発テロ事件やSARSの影響などにより設立当初から赤字続きで、14年9月期の売上高は約11億3200万円にまで減少。リピーター向けのツアー販売などで一時は持ち直したものの、欧州でのテロ事件などにより再び売上高が減少し、今年の3月24日付で日本旅行業協会(JATA)を退会していた。
 第3種の旅人舎は濱谷氏が16年12月に設立したもの。JATAには第1種の旅人舎の退会と同じタイミングでクオリアスとして入会し、その後に「旅人舎」に社名を変更したと見られる。同社は第1種の旅人舎の個人旅行事業を引き継ぐ形でペルーやブラジルなどへの個人旅行を扱っていたが、事業の継続が困難となり今回の措置に。JATAでは7月末からウェブサイト上で弁済業務保証金制度の案内を開始しており、弁済限度額は300万円としている。
 第3種の旅人舎のウェブサイト上では8月2日の時点で、「急な社内事情により株式会社Go every/クオリアス事業部の現事務所(新宿本社)を閉鎖する運びとなりました」「8月1日以降はご来店ならびにお電話でのご対応が一時的にできなくなります」などと案内。Go everyは昨年12月16日に設立され、クオリアスと同じタイミングでJATAに入会した第1種旅行会社だが、TSRによれば「事業引継会社ではないようだが、詳細は不明」という。8月7日午後の時点では、Go everyの電話は留守番電話につながる状態で、取材の手がかりは得られていない。