近畿日本ツーリストを傘下に持つ旅行大手KNT-CTホールディングスは9日、令和2年12月末時点で34億円の債務超過に陥ったと発表した。3年3月期連結業績予想も下方修正し、最終損益の赤字が従来見通しの170億円から、370億円に拡大すると公表した。
売上高見通しも1400億円から870億円へ大幅に引き下げた。今年1月に募集した希望退職には従業員の約2割に当たる1376人が応募したと発表した。退職日は3月末で、目標人数は設定していなかった。
同時に発表した2年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比81・1%減の612億円、最終損益は216億円の赤字(前年同期は25億円の黒字)だった。