2021/11/01

ANA一転最終赤字1000億円 22年3月期

ANAホールディングス(HD)は29日、2022年3月期の連結最終損益が1000億円の赤字(前期は4046億円の赤字)になりそうだと発表した。35億円の黒字としていた従来予想から一転して2期連続の赤字となる。新型コロナウイルスの影響が長引き旅客需要の回復が遅れている。25年度末に航空事業(ANAブランド)の人員を、20年度末比で約9千人減らす計画も明らかにした。 「想定していた以上に緊急事態宣言(の範囲)が拡大した」。ANAHDの片野坂真哉社長は同日の記者会見で、業績下振れの理由を語った。今期の連結売上高の予想は前期比45%増の1兆600億円と、従来予想から3200億円下振れする。営業損益は1250億円の赤字(前期は4647億円の赤字)と1530億円下方修正した。売上高は20年3月期比で46%減となる。